高精度の１８本ピンが、１８０億通りの鍵違い数と独自の防犯設計で、ピッキング等の不正な解錠はほとんど不可能です。また、鍵穴をドリルなどによって破壊されないように、キー差込み口付近に、ドリル入り込み防止板とセクションピンでドリルの侵入を、二重にガードしています。

キーは上下どちらの方向に差込んでも操作することができるリバーシブルタイプ。差込み口もすり鉢状になっているので挿入しやすくなっています。手元が暗い場合や高齢者の方にも簡単に操作できます。

２００２年６月、国産メーカーとしては初めて弊社Ｖ－ＬＸシリンダー（Ｖ－１８シリンダーの主力シリーズ）及びＶ－ＬＸシリンダー装着のレバーハンドル錠：Ｖ－ＬＧ（バックセット６４ｍｍ）が米国ＵＬ防犯規格、UL Standard for Safety for Key Locks UL437に登録されました。
　ＵＬとはアメリカの保険会社の協会が１８９４年に設立した非営利法人Underwriters Laboratories Inc.の略称で､１０８年の歴史を有する最も権威のある安全試験及び製品検定証明機関で、ＵＬは多数の安全規格を作成し、その大多数が全米規格（ANSI）として認定されています。
　シリンダー及び錠の防犯規格試験ではピッキング、インプレッション技法はもとより、ドリル破壊やねじ切りなどの暴力破壊から耐久性・耐蝕性に至るまで様々な規格に適合しなければなりません。これらの試験では単なる試験機による数値判定だけでなく、専門試験員が実際に各種の工具を用いて実施する非常に過酷な内容だけに信頼性の大変高い試験です。
　昨今の不正解錠手口はますます乱暴かつ巧妙な手法が見られるだけに、シリンダーへのピッキング対策に重点を絞ることだけでなく、総合的な対策が必要です。
　それだけにこの度の米国UL防犯規格への登録が安全の大きな目安となりますことを願ってご報告申し上げます。